オーストラリア・ビクトリア州の西部地区で牧場を営むバルナー・プレーンズは、1840年代に牧畜のパイオニアであるラッセル一族によって設立されました。ラッセル家はビクトリア州の羊毛産業の発展に非常に貢献し、当時のオーストラリアを牽引した牧場と言われています。
バルナー・プレーンズを囲うホームステッド(農場邸宅)は1866年に建立され、1890年代、1910年と二度の増築を経て、現在も当時の趣のままに残されています。貴重な建築物を保護する一環として、毛刈り小屋、厩舎、馬車庫、コテージは、オーストラリアのナショナルトラストに指定されています。
2016年以降、羊毛生産者であり、現オーナーのダミアン・キャニー氏は羊毛産業の再興を願い、ホームステッド、農場、外構の大規模な改修プロジェクトに取り組んでいます。
ダミアン・キャニー氏(Damian Canny)は羊毛生産者として20年近く従事しており、オーストラリアの羊毛産業と事業の継承に情熱を注いでいます。少年時代にバルナー・プレーンズからほど近い農場で働いていた経験が、ウールと農業に対する憧れと尊敬の念を抱くきっかけとなりました。
「当時、毛刈り職人は牧場とともに生活し、3~4週間にわたる繁忙期は活気に満ちていました。収穫された白く美しい羊毛、その光景と築き上げた歴史...心に深々と焼きついています。」
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